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IT資格の場合は、最初はまず、レベル1の資格を取得し、順番にレベルアップを狙うのが普通です。そのレベル1のITの国家資格が「ITパスポート」です。ITパスポート試験は2009年春期試験から開始された経済産業大臣認定の国家試験です。職業人として誰もが共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的な知識を測ることを目的として創設された試験で、エンジニア、エンドユーザーを問わずITについて知っておくべき知識を評価する試験になっています。
試験は、 初級シスアドに代わり新しく創設された情報処理技術者試験レベル1の試験ですが、特徴は解答にスピードが要求されます。主としてITに携わる職業人全てに共通的に求められる基礎知識を求められる試験ですが、試験に合格すると、企業等の活動にとって欠かせない経営全般・IT管理・IT技術について、幅広い基礎知識を持っていることを国が証明することになります。
難易度的には、ITパスポート試験は、初級シスアド試験よりも易しいとされていますので、初級シスアドの資格を持っている人であれば、ITパスポートの1つ上のレベルである基本情報技術者試験にチャレンジするのも選択肢の1つになります。
日本のITリテラシー向上とIT人材の裾野拡大のため、ITパスポート試験は、これから職業人になろうとする学生や若年層の方など、国民一人ひとりからの積極的な挑戦を期待しています。
尚、この試験は、国家試験としては初めてCBT方式導入した試験です。CBTとはComputer Based Testingの略で、紙ではなくパソコン上に問題を表示し、解答もパソコンに入力していく方式です。
◆試験形式
・コンピュータ(CBT)で行われます。
・試験は3つの時間帯(午前・午後・夕方)で実施しており、試験時間は165分です。
・試験形式は、多肢選択式をマークシート方式で解答する。出題数 100問/試験時間165分
・分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問。
・合格基準は、出題3分野の合計得点が60%以上の正解率
◆試験科目
経営全般(ストラテジ系)
企業と法務 ・経営戦略・システム戦略
IT管理(マネジメント系))
開発技術 ・プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント
IT技術(テクノロジ系)
基礎理論 ・コンピューターシステム ・技術要素
◆その他の情報
・出題100問中、88問の小問、3問の中問から構成されています。中問はケーススタディ的な問題で、単に知識を問うのではなく、いかに課題を解決するかといった知識の応用力や実践力を問う問題が出題されます。
・この試験は、情報処理技術者試験の試験区分の一つで、初級レベル(レベル1)に位置づけられているため受験対策書も多く、講座なども各地で開講されています。パソコン検定試験のように、PCのハードウエアやOfficeなどのソフトウエア、ネットワーク、インターネット、セキュリティなど、IT全般の勉強をされた方や、興味のある方にはぜひ挑戦する価値のある資格試験です。就職対策にも有効です。
◆ITパスポートをさらに詳しく
⇒ITパスポート資格の難易度
◆ITパスポート 試験対策
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